台湾最南端の屏東県が昨年末に公開した新たな観光プロモーション動画『屏東多向度（Multidimensionality）』が、カンヌ世界映画祭（※世界三大映画祭と呼ばれるカンヌ国際映画祭とは別の映画祭）で「最優秀観光動画賞（ベスト・トラベル・フィルム）」を受賞した。この動画はイスラエルのニア・ナザレ映画祭でも観光動画部門でノミネートされている。軽快なリズムとカラフルな色彩で屏東県のさまざまな側面を映し出した動画で、周春米県長（=県知事）は「国境の南と呼ばれる屏東の美しい景色を海外にアピールすることができた。世界各地の観光客が屏東に集まってディープな旅を楽しんで欲しい」とコメントしている。
屏東県伝播・国際事務処によると、近年同県が制作するプロモーション動画は幅広い年代から歓迎され、また海外の映画祭でも多くの賞を受賞している。例えば『Where』、『屏東、総是多一度』、『県民公園』、『阮屏東、咱屏東』などのプロモーション動画が米国、日本、ドイツなどで評価され、賞を獲得している。
屏東県伝播・国際事務処によると、今回のプロモーション動画『屏東多向度』も公開後、例えば動画に登場する天然奇岩や独特の自然景観、特色のある建築物などが注目され、さまざまな話題を呼んでいる。同処は、この動画は観光客のさまざまなニーズに対応できるよう、屏東県の歴史、自然、文化、飲食、人文、風情など、どれを切り取ってもさまざまな側面を持っていることがスピーディーに理解できるような作りになっているとして、「屏東県に対してさまざまな印象を持ってもらいたい」と期待を寄せている。
動画『屏東多向度』（約3分間）はこちらで見ることができる。